あすなろブログ

季節の変わり目 | 腎臓 | 足首の痛み

「 季節の変わり目にご用心 」 冬~節分〜春

 

季節の変わり目に体調を崩すと言う話を耳にされたことがありませんか?

均整法では東洋医学の観点から季節と身体の関係を眺めることが多くあります。

近畿地方では雪もちらつき冬真っ只中といった様相ですが、暦の上では春になったばかり。豆まきで知られる【節分】の日を境に目に見えない自然の循環は春を迎えるとされています。

東洋医学では、冬の間に主役として働く臓器は腎臓と膀胱であると考えています。冬が終わると春の主役である肝臓と胆嚢が活発に活動をスタート。生き物の身体の中でも季節の移り変わりと共に変化を繰り返しているのです。

冬のシーズンを活発に活動してきた腎臓、膀胱のバランスが取れていないと内臓が春を迎えるための状態に変化することができません。

いっぽうで季節の変わり目は体調を崩しやすいのも確かですが、実は身体の調子を再構築するにも適した時期でもあるのです。

あすなろ均整院では、節分の前は循環器系のトラブルが、節分の後は睡眠に関するトラブルの相談が増えました。

当均整院で昨年末から節分頃までに印象的だった施術例を紹介したいと思います。

60代女性。運動時の膝と足首の痛みで来院。

お話をきいていくと、以前に定期検診で腎臓の働きが弱っていると指摘されたそうです。最近ではトイレでおしっこをした後に大量の泡が残るようになり気になっているとの事。検診先のお医者さんの意見は「今後の経過を見ていきましょう。」でした。

均整法では足関節の異常と腰椎2番を関連づけて考えます。骨の位置異常が神経の邪魔をしていることが多いからです。

膝や足の関節だけでなく、その部分の働きや知覚などを司る神経も整えていきます。

痛みのある膝や足首の状態を観察してから背中側の腰椎2番付近を観察したところ、左右の腎臓部分の周りにある筋肉に過緊張と膨隆が確認できました。

脊柱全体を観察しても所々に弾力性を欠いた状態になっています。

季節が冬ということもあり腎臓に注目して観察を進めると、脊柱を中心にして左の腎臓部分の筋肉は緊張して膨隆。右の腎臓部分は張りが無く筋肉が削げ落ちたかのように凹んでいました。

施術方法は色々ありますが、その時は凹んでいる側の腎臓をさらにくつろがせるような調整を選びました。

その理由は、凹んでいる右の腎臓に何らかの負荷が掛かりすぎて機能が減退気味になり、残った左側の腎臓が一つで二つ分の働きを担っていたため、過労働で過緊張気味になっていると判断したからです。

検査の結果、この女性は痛い方の足に体重が掛けにくい、側屈しにくい状態でしたので、左右型の体型調整をさせて頂きました。

まずは腰椎2番を中心に関連椎骨を整えて筋肉も調整していきます。上半身でしかできていなかった側屈が腰の方まで曲がるようになり柔軟性が出てきました。

次に腎臓に対する自律神経調整です。疲労して皮膚、筋肉、そしてその奥の方で萎縮している腎臓に関連する神経を調整して萎縮状態を改善していきます。

施術後は腰椎2番を中心に左右で凸凹していた背中の筋肉もほとんど差がなくなり、所々で弾力性の低下していた脊柱もはっきりと弾力が出てきていました。

症状としては膝の痛みが7割、足首の痛みが5割くらい改善したとの事。

1週間後の2回目の来院時には、トイレでのおしっこの泡が確認できない時があるくらい減ったとの報告をいただきました。運動時の膝と足首の痛みも軽減しており、日常生活ではあまり気にならないとの事でした。

当院での施術の効果が全てとはとは考えませんが、健康面での不安が減ったと喜ぶお客様の明るい表情に嬉しさを感じます。

均整法にはいくつものアプローチ方法があります。急性の症状、慢性の症状、その時々に合った視点と手技でお客様の悩みを改善してまいります。

他の方法を試してみて、改善しなかった症状にもきっと何か手だてが見つかります。

なかなか改善しない症状をお持ちの方は是非一度ご相談ください。

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