【発達障害の処方】森のようちえん どろんこ園さんにて
4月4日に京都市左京区にある「森のようちえん どろんこ園」さんにて、保育スタッフ向けセミナーの講師として招いていただきました。
どろんこ園さんの保育の場は野外が中心で木登りやどろっどろの泥遊びなど、子供は大好きでも親はヒヤヒヤするような活動ばかり。
その日の活動内容は毎朝子供同士で話し合って決めており、相手の主張を受け入れることも、お互いの意見がぶつかることも経験しています。時には取っ組み合いの喧嘩に発展することもありますが、その後の嫌な気分をしっかりと味わったり仲直りの方法を学んだりを経て、子供たちは「私はこれがしたい。」「私はそれが嫌だ。」と自分の意見をしっかりと表現できるように成長していくのだそうです。
セミナーでの一番の狙いは「すぐに手がでる足がでる子」の体のサインに気づくことでした。
取っ組み合いの喧嘩はあるものの、それが度を超えていたり頻度が多すぎたりするとちょっと困ってしまいます。
どろんこ園さんではさまざまな取り組みはすでにされていますが、あすなろ均整院からは整体的視点から姿勢や体の部分的な緊張をアイデアとして提示させていただきました。
その内容は、当院で施術している「発達障害の処方」から「衝動をおさえられない」「集中力の欠如」などの発達障害的な症状を持つ人に見られる体の観察ポイントをお話させて頂きました。障害と呼ぶと言葉が急に重くなりますが、姿勢に紐づけられた心理状態や行動を姿勢ごと改善してみようというお話しをさせていただきました。
大人でも子供でも、一時的に体にそのような姿勢や部分緊張が現れることもあり、その時には叱ったり説き伏せても行動の改善には結びつかないように思います。
当の本人も他の選択肢を選ぶ余裕がなく、行動の結果に困っていると考えます。
幼稚園の保育スタッフさん向けだったので、整体技術というよりも保育時間中に気軽に取り組める方法を中心にご紹介しました。軽く手を添えたり、軽く手足を引いてみたりと見た目にはなんてことない動作です。すぐに効果を期待するのではないごくごく軽い刺激ですが、ちりも積もれば山となりますから。
長期的に子供たちとかかわる事の出来る保育スタッフさんに、負担なく活用してもらえると幸いです。
保育スタッフの皆さんは雰囲気づくりがとても上手で和やかな雰囲気に包まれたセミナーとなりました。
また皆さん実際に子供と触れ合う状況を想定して質問してくれるので、逆に私の方が「そうなんですね!」と気づかされる事が多く、本当に勉強もさせていただきました。
どろんこ園さん、本当にありがとうございました。
今後とも、このご縁を宜しくお願いいたします。
あすなろ均整院 山田 龍平