あすなろブログ

季節の変わり目 | 症例 | 胆のう

「 季節の変わり目にご用心 」 春~夏

季節の変わり目に体調を崩すと言う話を耳にされたことがありませんか?

均整法では東洋医学の観点から季節と身体の関係を眺めることが多くあります。 

今年は旧暦で55日ごろを立夏(りっか)と呼び、春が終わって夏の始まる日とされています。

 

510日の今日は「春」を感じていますが、旧暦では「夏」が始まったばかり。

春の疲れが抜けていないと、スムーズに夏の身体に切り替わりません。

 それらのバトンタッチがスムーズに行われない時に、身体は内側からバランスを崩して神経や筋肉にまでそのバランスの悪さが痛みや違和感として出てしまうことがあるのです。

   

先日来院されたお客様。定期的に体のメンテナンスに来られている方です。

肋骨の右下あたりを押さえると痛みがあるとの事。

最近、特に物忘れが気になっていて頭もボーっとしてしまうと話されていました。

 

痛みがある部分は「胆のう」がある場所でした。

経絡の胆経にも過緊張があり、脊柱の近くにある胆兪というツボにも圧痛があり、「胆のう」がある胸郭の右季肋部を触診してみると「胆のう」付近の組織の緊張が感じられます。

体型観察では胆のう付近の緊張に引っ張られるように右肩と骨盤の右側が前方に巻き込んでいるのが見て取れました。

脊柱の近くを触診している時に胆のうの器質に関係の深い胸椎456番から出ている神経にコリを感じたので、その場所を中心に緊張をほどいて胆のうを調整しました。

 

その後に再度の観察。胆のう近くの緊張、背部兪穴の圧痛、右肩・骨盤右側の巻き込みが解消しており、最初に気にされていた肋骨右下あたりを押さえても痛みが無いとの事でした。

 

施術後の状態をお話される印象もハキハキとしており、頭がボーっとしている状態も解消されているようです。

 

漢方の五行説に照らし合わせると「胆のう」は春に活発に活動する臓器なので、春の疲れが残っていたのかも知れません。

 

そして夏に活発に活動する「心臓」と「小腸」を微調整して施術を終えました。

 

これで夏に向けて体が上手く切り替わってくれるでしょう。

 

均整法にはいくつもの視点とアプローチ方法があります。他の方法を試してみて、改善しなかった症状にもきっと何か手だてが見つかります。

なかなか改善しない症状をお持ちの方は是非一度ご相談ください。

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